#42 検索禁止で「おもちゃのまち」ぶらり旅! ~迷子編~ (you)
こんにちは。ほーすけです。
前回の続きですのだ!
住宅地にビデオカメラ片手に、キョロキョロと周りを見渡しながら、
行った道を戻り、分かれ道でキョドる、不審な人影があった。
そう、その人影こそ、我らがほーすけである。
先に言ってしまうと、バンダイミュージアムは、駅から徒歩10分程度らしいが、
2時間近くもかかってしまったのである。
え?「ケータイで道を調べればいい」って?
それを言っちゃあ、おしまいよ!
こちとら、生半可な覚悟で、「google検索禁止」なんて言ってねぇんだ!
という訳で、迷子になろうとも、ケータイに地図を表示するのは禁止です。
あまり歩いている人も見かけない。
引きつった笑顔をたたえながら歩いていると、目を引くお店が・・・
コーヒー&カレー ともしび
さんだ。住宅地の中に馴染む、カフェの様なたたずまい。
草木のカーテンと、騒がしくないクラシックな外観。
興味を惹かれながらも、一度目はスルー・・・
しばらく歩くと、スーパー「ヤオハン」を発見。
彼はヤオハンを見るのは初めて。
全国展開なのか。はたまた地域密着型の経営なのか・・・
やっぱり、地域によって身近なお店も違うんだなぁ。と頷く。
ヤオハンの向かいに、洋風の屋敷の様な建物を見つけた彼は、
なんの建物であろうか?と首をひねる。
紺と白が綺麗に映える外観と、中世を思わせる、鉄柵。周囲を静かに彩る緑が、
安心感と品の良さを伝えてくれる。
次の日に知った事だが、このお屋敷は結婚式場だったようだ。
豪奢な洋館での結婚式。どことなく憧れるシチュエーションではある。
(彼は最初、これは大人の宿泊施設ではないか?と頭をかすめたのだが、それは墓場まで持っていく秘密の一つのつもりのようである・・・)
周囲にはヤオハンと、綺麗なお屋敷と、すき家しか無いと判断した彼は、来た道を引き返すことに。
そして、二度目に通りかかる、ともしびさんに入ってみたのである。
内装も、アンティーク風で落ち着いた空気が漂っている。
入り口で彼を出迎えてくれる彫像とステンドグラス。
飾られている絵も世界観が整っていて素敵だ。
(絵に詳しければもう少し、気の利いた事も言えるんですが・・・)
振り子時計や、今ではなかなかお目にかかれない黒電話など、
「古い」という新鮮さも感じさせてもらえた。
(個人的には、ペルソナ5のルブランを連想しましたw)
メニューを眺める・・・
オムライス!!に釘付けになったが、「コーヒー&カレー」と看板が出ているのだから、
コーヒーとカレーの組み合わせでいただかなければ、野暮というもののはず!
自分でもよく分からない理屈で、カレーセットを注文。
サラダとカレーと食後にコーヒーをいただける。
サラダ。たしか、カレーと相性のいい、卵のソースとおっしゃってたはずだ。
なるほど、甘さとコクがあって、なおかつサラダに欲しい酸味もある。
むしゃむしゃ・・・
彼は完全に、ソースを野菜で食べていた。夢中で。
そして青い水差しに水が入っている・・・
彼は勇気を出して尋ねた。
「これって、カレーのスプーンを濡らすやつですか?」
「え?いえ、お冷です。お飲み物・・・」
彼の恥がまた一つ増えた瞬間であった・・・
そしてカレーである。彼の最初の印象は「おお!でかい!」
特に大盛などではないが、ボリュームがあり、女性には量が多そうだ。という印象。
貧乏人の彼が日頃から慣れ親しんだ、安物のレトルトとは全くの別物で、
コクが口の中いっぱいに広がった。味がしっかり沁みた具材も、
コロコロと楽しませてくれる。うん。おいしい・・・
そして食後のコーヒー。こちらもコクが深い。
缶コーヒーを代表する、コーヒー飲料とは一線を隔す、本物のコーヒー。
酸味が強いコーヒーが苦手な彼でだったが、美味しく飲めた。
どちらかといえば、苦味が強いコーヒーだったからだ。
(コーヒーでリラックスしてたら写真撮り忘れました。汗)
サラダ、カレー、コーヒーで、1100円ほど
(うろ覚えです。1300円くらいだったかも・・・?)
帰り際、周辺にホテルが無いかを聞いてみた。今回の旅は一泊二日の予定だからだ。
駅の反対側に一件、ビジネスホテルがあるとのこと。
バンダイミュージアムの場所を確認してから、宿の確保をしたい。
腹ごしらえを終えた彼は、再び住宅地の徘徊を始めたのだった・・・
道ですれ違った人、コンビニの店員さん、色々な方に道を尋ねながら、少しづつ目的地に近づく。
基本的には同じ所を往復していたが・・・
そして、無駄に時間をかけた後、ようやくバンダイミュージアムに辿り着く。
全面ガラス張りなのが印象的な建物だ。
そこまでガンダムの比重は多くなさそうだ。あくまで、「おもちゃ」の博物館なのだろう。
既に閉館時間は過ぎているので、詳しく中の様子を見る事は出来なかったが、
今日の目的は果たしたので、ひとまずの達成感を味わう。
来た道を戻り、駅の反対側へ。
国道だろうか?太い道路に面して、コンビニやファミレスなど、見慣れた風景が広がる。
またしてもコンビニの店員さんの力を借りて、目的のビジネスホテルを見つけ出した。
これで今日は一安心。
と思いきや、彼にとっては非常事態。満室だったのだ。
しかも、他のホテルは一番近い所でも、二駅先の壬生(みぶ)という駅らしい。
重い体を引きずって、再び駅へ。
電車に乗り、壬生へ。
壬生も、おもちゃのまちと同じく小さめの駅だ。ここでホテルを探すのは大変なのでは・・・?
彼の直感がこう告げた。
「栃木へ行け」と。(壬生から更に4駅先。そこまで遠くないし、壬生より施設も多そう!)
~そして栃木駅~
駅員さんの「ホテルなら駅前に何件かありますよ。」の言葉に胸を撫でおろし、駅を出る。
駅周辺を見て回り、
ホテル 加登屋
さんを見つけた。満室に怯えながら、ドアをくぐる。
空室があるらしく、無事にチェックイン。今度こそ一安心である。
取れ高を求め、欲をかいた彼は、受付のおばさまに質問をした。
「この辺りで、心霊スポット・・・お化けが出る所ってありませんか?」
「こんな田舎には無いわよぉ。」
「あ、そうなんですか?」(田舎の方が多そうだけど・・・)
「だって、パチンコ屋さんもみんな都会に行っちゃたし、遊びに行くのもみんな車よぉ。」
「わ・・・わかりました、ありがとうございます!少し自分でこの辺り見てみますね!」
(意志の疎通に失敗した気がする・・・俺は・・・まだまだ修行が足りん・・・)
続く!